三浦展著・撮影「ボロい東京」

2024.04.17 更新 カテゴリ:コラム

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KIRIHARA Photo Collection」で紹介する写真と同じような視点で撮った写真を掲載した本「ボロい東京」を書店で見つけました。著者・撮影者はベストセラー「下流社会」の著者で、独自の視点で社会を切取る三浦展氏です。内容は「階段」「扉」「選択」・・・「「建物」「錆」などで構成されています。 三浦展氏は後書きで次のように書いています。 ・・・・震災や戦災の跡に急ごしらえで作ったものであっても、何十年物時が経て、人間の顔に深いしわが刻まれるように、建物にも道にも階段にも傷がつき、ひび割れ、錆び、苔がむし、至高の存在となる。・・・・・撮影していると、最初はレトロ感覚で撮影したことは間違いないが、しだいに単なる鉄の扉やトタンの錆びなどに関心が増した。つまり建物そのものというより、素材への関心であり、その素材が時を経て錆び、朽ちることによって生まれるオーラに惹かれたのである。 もちろん町に漂う生活感にも私は深い愛着を持つが、私はあまりそういう写真は撮っていない。むしろ即物的に階段や壁や戸や鉄やトタンやモルタルや配管やダクトやメータなどを撮影した。それらが生物のように見えた。もののけを感じたというか。屋久島の森のような崇高ささえ。 ----- 三浦展著「ボロい東京」、出版:光文社、定価:¥1180+税